定期借家契約とは? 不動産管理会社がご説明します。

賃貸借契約には大きく分けて、「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類があり、契約満了時の取り扱いに違いがあります。

この2つの契約の違いをしっかり理解することは、自分が思い描く将来に近づくための重要なポイントです。

しっかりと理解しておきましょう。

定期借家契約とは?

定期借家契約とは、リロケーションとも呼ばれ、一定期間だけ賃貸として家を貸す場合に最適な契約方法です。

例えば、マイホームを購入した直後に突然の転勤が決まり家を空き家にしてしまうが、将来的には戻ってきてまた住みたいと考えている場合に、定期借家契約が有効的です。

定期借家契約の契約方法は、必ず公正証書などの書面による契約に限り適用されます。

更新がなく、期間の満了により終了することを必ず契約書とは別に書面で交付した上で説明をする必要があります。

定期借家契約のオーナーのデメリットとして挙げられるのは、借主が希望しても住み続けることができないため、借主が物件を探す際の条件から除外してしまうということです。

そのため、競合物件の相場価格より賃料を下げたり、礼金不要にしたりと、借主に興味を持ってもらえるような対策をしなければいけません。

しかし、契約期間が5年~10年と長期の場合には更新手続きの不要であり、賃料を一括前払いができるという点は、借主とってメリットとなります。

オーナー側のメリットは、定期借家契約がいったん終了し再契約する場合、家賃の滞納や問題行動があった借主を退去させることが可能という点です。

普通借家契約と定期借家契約は何が違う?

平成12年までは普通借家契約のみでしたが、自宅をさまざまな理由により、一定期間だけ貸すことを希望する人が増加し、定期借家契約が生まれました。

定期借家契約と大きく異なる点は、普通借家契約は借主を保護するためにオーナー側からは正当な理由がない限り、契約の更新を拒絶することができないということです。

他の違いとしては、普通借家契約の契約期間は最低でも1年以上の賃貸契約を結ぶことが条件であったり、契約方法は書面でも口頭でも有効であったり、賃料の値上げや値下げを請求することができる点でも定期借家契約と違いがあります。

 

定期借家契約をする前に知っておくべきポイント

定期借家契約をする前に知っておくべきポイントについてご紹介します。

普通借家契約と異なり、定期借家契約は1年未満の契約期間の定めが有効です。

その場合は、オーナーからの通知が必要なく、期間満了により契約を終了させることができます。

しかし、契約期間が1年以上の場合は期間満了の6か月前~1年前までに、オーナー側から契約期間終了により契約が終了する旨を借主に伝えなければいけません。

通知せずに契約期間が満了した場合には、オーナー側が契約終了を主張することはできなくなりますので、注意が必要です。

問題なく契約期間が満了した際には、オーナーと借主双方の合意があった場合、再契約することもできます。

また、借主が中途解約をしたい場合には、床面積が200㎡未満、かつやむを得ない事情がある時に、特例なく中途解約が可能です。

やむを得ない事情とは、借主の転勤・病気や怪我の療養・親族の介護が必要になった場合など、その場所で暮らすことが困難となる場合にのみ適用されます。

中途解約を申し入れた場合は、申し入れ日から1か月後に契約が終了されます。

まとめ

定期借家契約は、一時的に転勤などで家を空けてしまう方が家を有効活用するために良い方法です。

空き家にした場合、定期的な換気ができずカビが発生したり、不法投棄や落書きされたりなど、多くのトラブルが起こる危険性があるのです。

遠方で暮らす場合には、管理をするにも多額の費用がかかり現在の生活に重くのしかかります。

定期借家契約で賢く資産運用することで、金銭やリスク、労力を考え賢く活用するとよいでしょう。