警察官が救急車に出動要請する事件

警察の驚愕する姿を目撃しました

いつもありがとうございます

芳光産業の藤田です。

 

「警察24時」的なテレビ番組でも放送を

躊躇するような現場に遭遇しました。

 

自分の目を疑うような衝撃的な映像だった

ので、現在も鮮明に記憶に焼付いています。

 

2020年6月某日に東大阪のある物件での

ことです。

 

15年以上も住んでいて、家賃も滞りなく

キッチリ入金して、全く問題もない優良な

居住者さんでした。

 

そんな善良な方が、3カ月の家賃滞納。

 

数か月も連絡も取れず、インターホンを

「ピンポーン」と鳴らしても無反応です。

 

直接ドアポストに手紙を入れても、何の

音沙汰もない。

 

親御さんに連絡を取っても、

 

「全く連絡を取ってない」

 

と話していました。

 

新型コロナウィルスの影響で仕事が休みに

なって給料が激減する。

 

ヒドイところでは、仕事を首になる

という職場もあります。

 

補助金や給付金もありますが、申請に時間が

必要だったり、スグに入金されるわけでも

ありません。

 

そんな話がゴロゴロと転がっている現在です

入居者さんも似たような状況で、金銭的に

崖っぷちに立たされている可能性も少なく

ないです。

 

キチンと生活ができているのか、

食事はシッカリと摂れているのか

健康的に睡眠がとれているのか

 

という心配もありました。

 

最悪の場合…

 

とイヤな妄想が頭に浮かびます。

 

そこで、思い切って『安否確認』をする

決断をしました。

 

警察官が立合いの元で部屋の鍵を開けて、

現状を確認することが可能になります。

 

生存しているか、生活しているか、

健康なのか、動ける状態なのか、

事件性はないのか…

 

などが明確になります。

 

最悪のケースを考えると、事件後の処理や

その後の物件のイメージを想像すると、

何としても回避する必要があります。

 

最悪の状況は避けなければなりません。

 

判断のタイミングを誤ると取り返しが

つきません。

 

過去に同様のパターンで安否確認を行った

時に、住人さんが倒れていたケースがあった

のです。

 

その事例では、住人さんが一命を取り止め

事なきを得ました。

 

その事を思うと、あまり先延ばしにはできず

スグに親御さんに連絡を取り、安否確認で

部屋に入る了承をもらいました。

 

 

そして6月某日、近隣の警察に連絡をして

状況を説明のうえ、『安否確認』を依頼して

駆けつけてきました。

 

部屋の扉の前にわたしと上司、そして警察官

2名の4人が集まると、

 

警察官に「鍵を開けてください」と促され

わたしが鍵を開けました。

 

そうすると、年上の警察官が警戒しながら

もう一人の若い警察官と目で合図しつつ

慎重に扉をガチャっと開けて、ゆっくり

中を覗きました。

 

あの時の緊張感は忘れられません。

 

刑事ドラマをリアルに体験してる気分です。

 

開ききった扉を若い警察官が押さえて、

年上の警察官が、室内に声をかけながら

ゆっくり中に侵入するさまは、見ている

こっちがドキドキです。

 

わたしは上司と室内を慎重に伺いながら、

中へと入ってみると、人の気配が全く

ありません。

 

「なんだ、無人か…」

 

と思い部屋の状況を観察すると、生活感は

あり数時間前まで暮らしていたかのような

状態でした。

 

警察官の2人も奥へと入り、人気のない

部屋の状況を細かく確認しながら、住人の

情報をわたし達と話していました。

 

バスルームやトイレ、部屋の隅々をくまなく

確認していく警察官の姿を、わたしは

興味津々に観察していたのです。

 

最後に一番奥の押入れの中を確認するため

年上の警察官が左手で、押入れの扉をゆっくり

スライドしたその瞬間

 

「おおっ!!」

 

と警察官が驚愕の声をあげました。

 

なんと、押入れの中で住人さんが寝ていた

のです。

 

警察官も上司もわたしも状況が把握できず

完全にパニックでした。

 

年上の警察官が必至で、

 

「大丈夫ですか?」

 

「どこか痛いの?」

 

「しんどいの?」

 

「病気?持病とかあるの?」

 

と色々話しかけるが全く無反応で、微動だに

しません。

 

呼吸はあり生存は確認できたが、全く会話が

不可能な様子でした。

 

「お名前は?」

 

「起きられる?」

 

「いつから入ってるの?」

 

「熱くない?」

 

などドンドンと言葉を投げかけても一切反応が

無いようでした。

 

健康状態の不安もあり、警察官が救急車を呼び

7分くらい経過すると…

 

「ピーポー、ピーポー」と聞きなれたサイレン音

と共に救急隊員が駆け付けました。

 

 

救急車が到着するまでの間に、住人さんを押入れ

から外に出てもらうためになんとか起き上がらせ

若い警察官に補助されつつ、ゆっくりと押入れ

から脱出させていました。

 

しかし、どれほどの期間そこに寝ていたのかは

未だに不明ですが、かなり衰弱していて両足が

床に着地した直後ヘナヘナと腰が抜けたように

床に座り込んだのです。

 

かなりヤバい状態だと感じました。

 

その後、駆け付けた救急隊員が脈拍や血圧など

バイタルを測定し肉体的に数値は問題がないと

判断して、本人の意向もあり救急隊員はスグに

帰りました。

 

続いて、警察官2人もことが収まり事件性も

ないということで帰っていきました。

 

わたし達も状況が把握できたので、住人さんに

親御さんとちゃんと電話で話すことを約束して、

部屋から出ました。

 

その瞬間、深く重いため息がもれました。

 

想像を絶する状況を目の当たりにしたことと、

あまりの非日常的な事態に頭の中が混乱して

緊張状態だったのです。

 

ただ、住人さんの今後の状況も気になるので

定期的に訪れて、少しずつ会話できるように

アプローチするつもりです。

 

『安否確認』は実行するタイミングの判断が

難しいです。

 

が、もし後1ヵ月先延ばしにしていたら…

と想像するとゾッとします。

 

ベストなタイミングでの安否確認だったと

今になって確信しています。

 

今回のような案件は多くはありませんが、管理

会社として必要な業務の一環です。

 

「住居を管理する」という仕事は、人の生活と

密接に関係するぶん、人の様々な局面を直視する

こともあります。

 

だからこそ一人一人と手を抜かず、正面から

向き合っていく必要があると再認識できた

事件でした。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。