春から三重大生、三重短大生になる学生さんは、もちろん家と学校の往復だけ、というかたはいないと思います。
鈴鹿にも伊勢にも、いろいろなところを飛び回ることになるでしょう。
そのうちの近場の名所の一つをご紹介したいと思います。
津市丸ノ内にあるお城公園。
津城があったところで市役所や裁判所、警察署などが建ち並んでいます。
戦国中期に少豪族が建てた津城を大改築したのはかの築城の名手藤堂高虎。
司馬遼太郎の本とかで大いに嫌われてさも史実かのようにジョセフフーシェのような風見鶏野郎だとボロクソに言われてますが、生涯に17もの城を建築した、丹羽長秀や加藤清正と並び当時日本トップのキャッスルデザイナーだったのです。
藤堂は大阪の役での功績を認められ33万石まで加増。
この津城を本拠地として城下町は大いに栄えたといいます。
津は江戸期を通じて伊勢神宮参拝の宿場町として栄え「伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と伊勢音頭に謡われました。
日本一の築城家だった藤堂高虎が終の住みかとした津城、なんとしても見たかったですが、明治の文化大革命、廃藩置県により廃城となり、以後、建造物は破却されていったとのことです。
残念なことですが、城の見どころは天守閣だけではない。藤堂のデザインした現存している石垣などは必見だし、その後お城公園として本丸跡に日本庭園が整備されてとてもシックな公園となっています。
廃城になったのに日本100の名城に選ばれています。